Dan Brown: “Origin”

久しぶりにダン・ブラウンの新作を、今回は贅沢にも単行本で読み終えた・・・。       時期が悪く、6Nations Cup や  Masters Tournament と重なり夜はTV観戦が多かったので、下巻を読み終えたのは昨晩遅くの事だ。  ミステリー好きの私としては、今回の新作「オリジン」にも知的好奇心をかき立てられたし・・・、多少エンターテイメント過剰と云う気もしたが・・・、十分に満足した。

この作者の作品は、一般的な日本人には比較的縁遠い、精神的支えである宗教(の裏側)をバックボーンにして話を展開させるものが多く、それに芸術(古典 モダンアート)、文学、建築(古典建築 モダン建築)、最新科学(物理 医学 生物学 AI)等をうまく味付けに使っているものが多い。  それを全体が緩まないテンポの文章で書き進めているのは、やはり一流のストーリー・テーラーの面目躍如と云うところか。  また、ダン・ブラウンの博識と事前調査もリアリティーを生んでいると思う。  ただ、このラングドン・シリーズはどちらかと云うと、基本的な構成展開は似通っている様に感じる。

「我々はどこから来たのか?」:この部分には作者も大分苦労しただろうと思う。 その証拠と云えるかは別だが、延々と後半のページ数を論理的な説明に費やしていて、単純にミステリーを楽しみたい読者にはちょっと退屈だったかもしれない。 私は面白く読ませてもらったが・・・。                           「我々はどこへ行くのか?」:この問には、読者の多くの方がウインストン(AI)の存在から、ある程度先が読めたのではないかと思う。

個人的な感想だが、これは翻訳者の関係も有るのだろうが、ボキャブラリーも豊富な作家だとも感じた。 彼のラングドン・シリーズは、グローバルに世界の主要国(都市)に主題を移して展開されていくので、若い人にも年寄りにも楽しめる作品だと思う。(最後の多めの謝辞から想像するのだが、これはこのシリーズに対する出版社側のビジネス戦略も大きかったことを意味しているのか・・・?)

最近のミステリーの傾向として、特殊能力を持っている主人公の登場が多い様に(私が読んでいるものだけなのかもしれないが・・・)感じられる。 たとえばサバンやAS等なのだが・・・。 このラングドン教授も人並み外れた記憶力(直感像記憶)を持っているのだ。  ・・・時々、私の知っている人間臭いだらしない酔いどれ探偵や、撃たれたりこんなに殴られて、この程度の報酬で良くやってるよな~と思う様な主人公や、古本屋探偵などの古い時代のミステリーを懐かしく思い出す。(笑)

今回も今まで知らなかったウイリアム・ブレイクは収穫だったし、ビルバオのグッゲンハイム美術館とサグラダ・ファミリア、カサ・ミラ(ガウディーは個人的にはあまり好きではないのだが・・・)に一度行ってみたいとの衝動に駆られた。        さて、このラングドン・シリーズが続くのであれば・・・、次回作はアジア(中国辺り)か?、エジプトを含む中東辺りが舞台になるのではないか?と想像し期待しているのだが・・・、どうなるかな~?。                      (良く見かけるFedExのロゴの中に、→を見つけられないくらいだから・・・。)

そんな訳で・・・、ポスト印象派のゴーギャンではないが、脱線ばかりでおもちゃの製作はあまり進んでいない。(涙)

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